正心道カリキュラムについて
各稽古は、正心道カリキュラム(教育課程)をベースに進めていきます。
正心道カリキュラムの最もユニークな点は
『組手稽古がない事』
『昇級・昇段の簡素化』
『カジュアルな雰囲気の中での伝統・古伝の武道の型の習得』の3点です。
組手が含まれていないのには
“年齢を問わず誰にでもチャレンジできるファミリー道場を!”
ということをメインモットーとする為で、正心道カリキュラム自体が特に安全性という面を考慮し発案・開発されたカリキュラムなので、組手は含まれませんでした。
組手の代わりに護身術稽古やミット稽古など、いくつかのプランにて対応させていただいております。
事実、このカリキュラムにより怪我や事故等のリスクを大きく減らすことに成功し、
本当の意味で『誰にでもチャレンジできる稽古』のオファーが可能となりました!
とても大切な正心道カリキュラムの一つとして、稽古中に『会話をする』時間を積極的に持つようにしています。最近のニュースや出来事などをシェアすることで生徒さんの心を開くきっかけになったり、子どもたちのマインドや視野をさらに広げる・グローバル化させることでモラルやマナーへの理解促進にも役立つと確信しております。
それでは、正心道カリキュラムでの『4つのステージ』をご紹介いたします。
◆ステージ1
メンタル・デベロップメント
(精神の育成)
まずは生徒さんのメンタル面でのベースつくりとして、
『マナー』『モラル』『優しさ』『冷静さ』
『思いやり』『忍耐力』を促進させる稽古から始まります。
生徒さんと指導者のコミュニケーションにフォーカス。
ただ稽古をつけるだけでなく、指導員は生徒さんとの会話の時間を常に最も大事とします。
そして、その時間を積極的に持ちます。
こうすることで生徒さんは自分が受け入れてもらえると信じることができ、それがやる気と自信を生み出します。
また、同時に指導員と生徒さんがお互いの心を開くきっかけにもなります。
◆ステージ2
フィジカル・デベロップメント
(身体の育成・強化)
ステージ1の存在があって、初めて成り立つステージ2。
生徒さんにしっかりと武道稽古とはどういうものなのか、ステージ1で把握してもらい、さらにメンタル部分が少し養われた上で本格的な身体稽古に入ります。
この順番を間違えて、稽古をつけてしまうと生徒さんは長続きせずやめてしまうケースが多いのです。
バランス・体力・体のコーディネーションをここで強化し、汗を流す稽古に集中します。
◆ステージ3
シェアリング(協力)
ここでは他人とシェアする気持ちを培ってもらいます。
そして実際に行動に移してもらいます。
ステージ1と2では自分のベースづくりと、自己の
『理解』『把握』『強化』をメインに稽古が組まれておりますが、ある程度それが分かってくる、できるようになるとそれぞれの心に少しの余裕と自信が生まれてきます。このステージでは、その余裕と自信を活かし他への協力・ヘルプに努めるよう促します。
また上級者の審査項目には、次の審査までに必要なヘルプ統計時間が要求されます。
みんなで助け合いましょう!
◆ステージ4
インデペンダンス(独立)
ステージ1.2.3より自己の
『精神』『身体』そして『心』の育成を促し、最終的に個々の独立性、その力を確立させます。
なんでも自分の力でできるようになる、『強さと優しさ』を持った生徒さんに!
これが、正心道カリキュラムの最終目標となります。